「ゴールデンレトリバーを飼いたいのよね」とレトリバーさんは言った。すごく単純明快な名前の由来である。僕なんて、てっきり「わたしはあなたの犬です」とでも表現しているマゾな人なのかな、と思っていたが、逆に犬を飼いならしたい人だった。ペット禁止のマンションで犬を飼えないから、割り切り掲示板で犬の代りを募集していたのだ。
そして、僕も犬を募集していた。彼女と同様の理由であるが、決して犬のような扱いをできる女性を求めていたわけではない。単純に、僕もペットが飼えない現状であり、犬をかわいがる代わりの存在が欲しかったのだ。
ところで僕はそうセックスをしたい人ではない。ただ、女性は好きだ。話をしていても何をしていても男性とは異なる価値観は面白いし、何よりも女性と一緒にいると安心する。この心理が性欲からきているものなのかはわからないが、人間とは男性と女性のペアで初めて人間なのだと思っている。そんな僕が割り切り掲示板でセフレ募集しているのは矛盾しているかもしれないが、少なくとも割り切った体の付き合いではなくて、割り切った心の付き合いを考えている人も少なくないのではないだろうか。そんな僕とレトリバーさんは「お互いにご近所から苦情が出ない、かわいがれる犬の代り」を求めている条件が一致したのだ。こうして、僕たちはある時は飼い主であり、ある時は飼い犬である関係となった。
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しかし、僕たちはいつしかセックスする仲になっていた。飼い犬とセックスすることはあり得ないのだから、僕たちの関係は主従関係から一歩前進したのである。
「獣姦には興味ないんだけどなあ」と言いつつ、レトリバーさんは僕に体を託してくれた。
「昔、実家で飼っていた犬にね、実はよく舐めさせていたの」と、レトリバーさんはカミングアウトした。それは子供が考えるほんの悪戯心だった。しかし、それが彼女にとって性の目覚めだったらしい。同時に、かわいがっていた犬との思い出でもあった。敢えて割り切り掲示板で飼い犬募集したのは、実は心のどこかで楽しかったあの頃の思い出に浸りたかったのかもしれない、と彼女は遠い目をしながら言った。
レトリバーさんの気持ちはよくわかる。実は僕もちんこにバターを塗って犬に舐めさせていたのだから。お互いにバター犬はもういない。しかし、今はこうして代わりとなる存在がいる。僕はバター犬になりきってレトリバーさんを舐めまくった。
割り切り掲示板
人妻との出会い